当協会伊藤義郎会長が、昨年12月5日に96歳の生涯を閉じられました。
例年、エアショー開催に先立ち議長として飛行担当者会議を開催し、当日のプログラムの進行に合わせ米軍乗員を含む展示飛行担当者と管制官等とで意見交換し意思の疎通を図り、常に航空安全を第一に万全の態勢で準備を進めてきました。
さて、コロナ禍のため平成30年(2018)を最後に札幌エアショーの開催を中止していますが、最近、丘珠空港の利活用として2030年を目標に滑走路の延長問題が取り上げられています。
また、北海道エアシステム(HAC)が3機から4機体制になり、フジドリームエアラインズ(FDA)の増便やトキエア(TOKI AIR)の新規参入など丘珠空港の利便性が着目されています。
一方で、エアラインの離発着の合間にエアショーを開催することが、ますます困難になっていると言えます。
空への憧れ、魅力を発信することも重要ですが、やはり航空安全が第一であり、札幌エアショーの開催を断念し閉幕することにいたしました。
これまで開催会場を提供いただいた陸上自衛隊北部方面隊および丘珠駐屯地、エアショーを支える展示機の参加として米国陸・海・空軍・海兵隊、陸・海・空の各自衛隊、各官公庁、民間機にご協力いただき、また、丘珠空港周辺住民、航空ファンのご協力により、これまで無事故で継続できたことに感謝申し上げます。
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